2016年02月07日

父の同級生

昨日はずっと店に籠もりっぱなし、
今日は一転外に飛び出して、ドライブ !
と書けば聞こえが良いでしょうが、
その実態は運転手、
父の同級生に会いに高速道路を使って都外まで行ってきました。
久しぶりの高速・・・
スピードが怖い・・・とか (笑)

特に渋滞に引っ掛かることなく、一時間強で到着、
一際高い建物が、父の同級生の家、いや、家というよりホテル風・・・
高齢者のための集合住宅、いわゆる老人ホームです。
父の年になれば、このような施設にいても全く不思議はない、
しかし父の同級生ということを思うと、ちょっと複雑、
さらに原則的に外出禁止と聞けば尚更です。

入ってすぐフロントが、
そこで誰に会いに来たか告げる、
するとスタッフがにっこり笑って嬉しそう、
「おっ」
「ここは違うな」と驚く、
アットホームな雰囲気が意外でした。
もっと業務的かと思ったのです。
まるで、自分の家族に会いに来てくれたような対応、
「最近のこういう施設は」
「こんな感じなのだろうか・・・」

奥には吹き抜けのラウンジ、
椅子が並べられ、サックスをもった老紳士、
何やら始まりそうなのは、慰問ステージイベントでしょうか、
その横にケアルーム、
そこから父の同級生が出てきました。
「おっ、関君。よく来たね !」
関君と言っても、僕のことじゃなく父のこと・・・
ってわかりますよね (笑)

思ったより元気そうでした。
しかし、
「これから」
「コンサートがあるけど」
「よかったら見ていかないかね ?」
との言葉に、ウッと思う、
「久しぶりに会ったのだから」
「積もる話があるだろうに」

父が断りにくそうだったので、
僕がしゃしゃりでて、
「それより」
「ゆっくり話をしましょうよ」
「喫茶室みたいなところないんですか ?」と言うと、
「じゃ、僕の部屋に行こう」
「男やもめで散らかっているけど」と、居室まで案内してくれました。

小一時間くらい3人で、
主に同級生の学生時代のこと、
苦学生だったことを楽しそうに話してくれました。
木炭を切って運ぶアルバイトをしたこと、保険の点数計算のアルバイトをしたこと・・・
適当に相づちをはさみながら、中座のタイミングをはかる、
二人っきりがいいのではとは、当初の打ち合わせ通りです。
ちょうど、父がもう一人仲が良かった同級生の名前を出して、
盛り上がりそうなところがタイミング、
「じゃ、僕はこれで」と立つと、
「えっ ?」と驚いた同級生に、父が、
「いや、息子はちょっと用事が」と言い、
僕も「せっかく来たので近所を見てみたいんです」と、
「また来ますね」と挨拶し、失礼しました。

1階に降りるとサックスのコンサートが、
カラオケに合わせて懐かしのメロディー、
大勢の入居者達がプログラム片手に座っています。
「こういうことも」
「よくしてたよな・・・」と、
ボランティア演奏に飛び回っていた頃を思い出す、
当時のことが発展して、
今の店の経営に活かされているのは紛れもない事実です。

フロントでは「ご様子いかがでしたか ? 」と尋ねられました。
本当に、よく気遣われます。
「元気そうでしたよ」と笑顔で、
「昔話で盛り上がっていたので、僕は一足先に」と言いながら、
心の中では、きっと父もそう長くはいないだろうなと想像しました。

車の中で待機、
小一時間後、電話で「今エントランスに」と、
迎えに行くと、「同じ話が繰り返されて・・・」、
それを聞いていたスタッフがうんうんと頷き、
切り上げたことが賢明であると言いたげです。

「人生の終わり方とは、何なのだろう ?」
父と同行して、同級生を目の当たりにして、考えました。
「どうなんだろう・・・」

本人は、なんだか幸せそうだった、
何か、そう、自然体、
すべて受け入れているような。

フロント横には雛人形、

01hina.jpg

もうすぐ春ですね。
posted by セキシュウ at 21:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする