2016年11月17日

新曲木枯らし

この商売をしていると、
いわゆる見ず知らずの方、そんなに親しくない方から、
ふとした瞬間、告白されることがあります。
告白といっても、愛じゃないですよ (笑)
自分の過去、それも痛みの伴う過去を、です。

見ず知らずだから返って話しやすいのかも知れません。
お酒が手伝っている場合もある、
「バーのマスターについつい話してしまった」
そんなに珍しいことでもないのでしょう。

僕の仕事はそれを黙って聞くこと、
そして心に仕舞うこと、
時として言葉をかけ、時として話題を逸らす、
決して傷口を広げることはしないし、
決して聞きたくないそぶりも見せない、
とてもデリケートな瞬間です。

ずいぶん時間を費やしてきました。
たくさんの痛みを聞いてきました。

先日棚上げにした「木枯らし」は、そんなことを唄った歌詞です。
今夜も店の前で道路工事が始まっています。
「ちょっと暗いけど・・・」
自分の気持ちに嘘はつけません。
紹介しますね。

「木枯らし」

君がそっと話した子どもの頃を
顔を想像しながら静かに聞いた
きっと僕なんかより可愛かったろう
素直で優しい子だったろう

人は皆 死ぬまでに
何人好きになるのだろう
その中の君さ

淋しそうに話した今夜のことは
吹きすさぶ木枯らしが掃除するだろう

君がそっと隠した心の傷を
痛み想像しながら初めて聞いた
きっと僕なんかより苦しかったろう
孤独と恐怖に怯えたろう

人は皆 死ぬまでに
何人好きになるのだろう
その中の君さ

澱のように沈んだ悲しいことは
吹きすさぶ木枯らしが紛らわすだろう

人は皆 死ぬまでに
どれだけ打ち明けるのだろう
信じてる人へ

冬曇りに陰った二人のことを
吹きすさぶ木枯らしが呼びに来るだろう
posted by セキシュウ at 20:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする