2019年07月22日

イージーリスニング

ミックさんが来た土曜日の夜の話の続きです。
僕がもともと、六本木でDJをやってみたい、
DJになりたいと思ったのは、彼がいたからで、
自分の選んだ曲で何十、何百人と踊るという、
つまり、全てを握っているという (と思ってた)
その快感があったからに他なりません。

そうして、その世界に入り感じたのは、
たしかにその時間だけはそうかも知れない、
しかし踊り終えてしまえば、
店を出てしまえば、
なんてことはない、ただの音楽を流す係 (それも大事な仕事ですが)
そして店ありき、
ウワモノがあるから、中身がある、今でいえばコンテンツ (笑)

タイミングよく、当時の社長が、
ただの音楽係より、それらを総合的に見る仕事をと僕に、
そこで歌手、ダンサーとして入ってきたのが、
昨日の圭未だったり、いよちゃんのお姉さんだったり、
ですが若気の至り、
もっとそこで学べば良かったのに、中途半端に辞めてしまいました。

その頃は、風営法の関係で、
深夜0時以降はダンスミュージックをかけてはいけない、
でも、
ここだけの話ですが、モグリでかけて踊らせていた店もあり、
外に見張りを、
らしき (取り締まりの) 方が来たら、急いで伝令で知らせる、
携帯電話なんてない時代 (笑)
店内では、照明を明るくしてダンスミュージックをやめ、
静かな曲に切り替える、
お客様はダンスフロアを離れる、
そんなことが、毎晩ではありませんが、よくあったのです。

そこで必要になってくるのが、
静かな曲、イージーリスニング、というヤツですね (笑)
DJがダンスミュージックだけでなく、
イージーリスニングを覚えたのは、この時代があったから?

実は、支配人以下、従業員も、
コテコテのダンスミュージックより、
イージーリスニングの方が好きで、
そりゃそう、うるさいのは日々聴いているんです、
特に僕が選曲するイージーリスニングは、
「アマネちゃん (と呼ばれてた) いいね〜」と、
DJブースに寄って来て声をかけてきたものでした。

よくテープも頼まれました。
カセットテープ、何十本と作った、
その一本をミックさんが持っていて、
土曜日、
「セキの (ミックはそう呼ぶ) テープ、俺、好きだったよ」
「海に行く時に、車で聴いたりして」
「ぴったりだった」

この言葉にハッとしました。
「そうか・・・」

今、僕が歌手としてデビューした3曲。
これはまさに、イージーリスニングではないのか?
ピアノのソフトな音色、
温かい弦の調べ、菅の爽やかで且つ侘び寂び、
そして・・・

店の外までミックさんを送りました。
手にはCD、
車に乗って早速セットしていました。
湘南までの帰り道、
何を思いながら聴いたでしょう。

昔を思い出したかも知れません。
無茶苦茶でしたが楽しかったですね。
もう二度と経験出来ない。
でも不思議。
デビューがあったから、こんなことも思えるのです。
posted by セキシュウ at 22:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする