2010年10月22日

鉄瓶の返事

降り続いた雨が上がったと思ったら、やけに涼しくなりました。
ふりうたにいらしたお客様には、水かお湯を差し上げますが、
今日はお湯の方が何名もいらっしゃいました。
すっかり秋です。
10月も残すところあと10日、季節の移ろいを店の中で知るくらい箱詰めな日々、
これも又ありがたいのだろうと言い聞かせています。

ところで、水かお湯と書きましたが、これは鉄瓶で沸かしたものであり、冷ましたものです。
AMANE開店時に調達した物なので使用年数は7年越え、
かなり年季が入ってきました。

1CIMG5056.jpg

来る日も来る日も火にかけられ、熱くないかと妙な心配もしてしまいますが、
そこは鉄瓶として生まれた運命、仕方ないのでしょう。
同情は禁物 (笑)
人間を鉄瓶に例えれば、職人さん達によって形作られるのが子ども時代、
出来上がって市場に出回るのが、大人になってからでしょうか。
鉄瓶の作られる様子を見たことがないので何とも言えませんが、
多分、出来上がるまではいくつもの工程を経る、
そこには多くの技術が結集し、また、これから世に出る希望に充ちているのだと思います。
よくお客様から、「どこどこの工場見学をしてきた」と報告を頂いたり、
ちまたでそういうのが流行っていると耳にする度に、
ただその物に興味があるだけじゃなく、出来上がる製造過程に人生を照らし合わせるから、
工場見学が人気じゃないかと勝手に想像したりしています。

AMANEの鉄瓶は、何千、何万というお客様の口元に美味しい飲み物を届ける為に、
日々働いてきました。
時々、「ごくろうさま」と撫でますが、返事は無いし、冷たいままです。
クールな奴・・・
もっとも、冷たいときしか触りませんけど (笑)
「これからも頑張って働こうね」と言ったら、
そっぽを向きながら頷いた気がしました。
posted by セキシュウ at 22:44| Comment(0) | 飲食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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