ふりうたにいらしたお客様には、水かお湯を差し上げますが、
今日はお湯の方が何名もいらっしゃいました。
すっかり秋です。
10月も残すところあと10日、季節の移ろいを店の中で知るくらい箱詰めな日々、
これも又ありがたいのだろうと言い聞かせています。
ところで、水かお湯と書きましたが、これは鉄瓶で沸かしたものであり、冷ましたものです。
AMANE開店時に調達した物なので使用年数は7年越え、
かなり年季が入ってきました。
来る日も来る日も火にかけられ、熱くないかと妙な心配もしてしまいますが、
そこは鉄瓶として生まれた運命、仕方ないのでしょう。
同情は禁物 (笑)
人間を鉄瓶に例えれば、職人さん達によって形作られるのが子ども時代、
出来上がって市場に出回るのが、大人になってからでしょうか。
鉄瓶の作られる様子を見たことがないので何とも言えませんが、
多分、出来上がるまではいくつもの工程を経る、
そこには多くの技術が結集し、また、これから世に出る希望に充ちているのだと思います。
よくお客様から、「どこどこの工場見学をしてきた」と報告を頂いたり、
ちまたでそういうのが流行っていると耳にする度に、
ただその物に興味があるだけじゃなく、出来上がる製造過程に人生を照らし合わせるから、
工場見学が人気じゃないかと勝手に想像したりしています。
AMANEの鉄瓶は、何千、何万というお客様の口元に美味しい飲み物を届ける為に、
日々働いてきました。
時々、「ごくろうさま」と撫でますが、返事は無いし、冷たいままです。
クールな奴・・・
もっとも、冷たいときしか触りませんけど (笑)
「これからも頑張って働こうね」と言ったら、
そっぽを向きながら頷いた気がしました。


