2014年07月08日

東北の旅2

音楽ボランティアをしていて面白いのは、
いろんな人がいろんな形で参加出来ることで、
この日も、

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トランペットが見事な音色を披露、
「う〜ん」
「やるなぁ・・・」と感心していたら、
イベント終了後、
奥の倉庫に片付けたはずのピアノが鳴っている、
「えっ ?」
「うまいよ !!」
慌てて見に行くと、

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「あれ ?」
「先生もしや」
「出し惜しみですか〜 ! (笑)」

HIDEKIくんは公衆衛生学者ですが、こちらの先生は社会人類学者、
その他今回同行したメンバーは、
環境復興機構の地域コーディネーターに医療人類学者と錚々たるメンバー、
いかに、それぞれの分野で東北の再生を願っているかがわかります。

そのうちの一人が現地を後にし、
僕含め4人でぞろぞろと向かったは、

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宿泊施設、「ペンション・ヴィラ・プチ・ろく」
にも〜
ピアノがありました (笑)

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ありゃ〜
で、人類学者の先生が、

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弾くことになる (笑)
彼と親しいHIDEKIくんも、
このサプライズには大喜び、
「先生、弾けたんですね〜 !」
ちょっと悪のりして、

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連弾 !!
こうして、野郎共4人の夜は老けていった・・・
いや更けていった (笑)

翌日です。
東北の朝は早い、
海鳥の鳴き声と、小さな揺れに起こされたのは朝4時半、
すでに空は白々としています。
「海に」
「行ってみようかな・・・」
「ペンションから歩いてすぐだったっけ ?」
トイレに行くついでに、
着の身着のまま外に出ました。
もちろん皆に内緒で。

5時過ぎ、

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すでに日は昇っています。

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「これが・・・」

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「海・・・」

夏に遊びで行くことしかなかった僕には、
間近で見るこの海は、
沖に見えるテトラポット以上に重く思えました。
「大変なんだ・・・」

ボーッと立ちすくんでいた僕の脇を、
工事の軽トラックが怪訝そうに通り過ぎて行きます。
「こいつ」
「こんな朝っぱらから」
「何しに来てるんだ ?」
たしかに (汗)

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とぼとぼと戻ると、

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朝日をバックに、
瀟洒なペンションが待っていました。
ですが、このペンションも再生、

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津波で流された以前のプチ・ろくが、
壁に貼ってあるのです。
オーナーのしげこさんが、
目を赤くしてその時のことを話してくださり、
それはそれは涙の物語、
全てを失って途方に暮れた中、
ただ一つ見つかったという、

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ガラスの器・・・
「奇跡の器ですね」
僕が被災地に行って出来ることは、
こうして話を聞くことでしょうね。

そうこうしているうちに、
出かける時間、

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全員集合 !
「平均年齢49.5歳だ」って、
人類学者のピアニストが言ってたっけ (笑)

HIDEKIくんは、
午後から授業があると別行動、

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バスで仙台に向かいます。
他の3人は、
レンタカーをチャーターして、

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とある浜まで来ました。
のどかな景色、

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海鳥たちもいて・・・

しかし、ここいたのは、
鳥だけではなかったのです。
つづく
posted by セキシュウ at 23:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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