昼間はオフの月曜日、バスケに行きたいところですが、さすがにこの雨では、
諦めておとなしくしていました。
ただ、歩きで買い物くらいはと昼前後、
雨の中、ゆっくりと徒歩を楽しむ、
時間に余裕があるなんて珍しいことです。
傘を持って何となくキョロキョロしてしまうのは、
長いことブログやフェイスブックをやってきた習性か、
普段は自転車でさっと通り過ぎる道は新鮮です。
降りしきる雨の中、

堂々と、誇らしげに咲いていました。
「咲いている・・・」
土曜の夜のことを思い出します。
たしかに記事に書いたように水商売は難しい、
特に男女のこととなると、
これが正解というのはありません。
こちらがよかれと思ってやったことが相手に受け入れられるとは限らない、
相手の虫の居所が悪かったり、それこそ酒癖が悪かったりすれば、
もう手の打ちようがない、
ただひたすら穏便に、相手のいいなりになってその場を収めるのみ、
まともに言い合ったって聞くわけがないのです。
今は少なくなりましたが、
開店当時、男女の縺れは連夜のごとくあったように覚えています。
大抵は、深夜0時を回ってから、
近所のスナックや居酒屋さんのママ、マスターたちが店の客と流れてきた、
どういう関係なのか、ママとお客か、ママの彼氏か、
マスターが連れてきたのはどういうカップルなのか、
しばらく経つと内輪揉めが始まったり、ともすれば喧嘩、
それを2時、3時まで付き合っても平気だったのは、
40代という若さプラス、
前の店がカラオケボックスで、週末、朝まで営業していたというのもあるでしょう。
ここだけの話ですが、
カラオケボックスも、遅い時間となれば、中は修羅場、
大きな音で騒いでいると思ったら、急に静かになって、
突然取っ組み合いの喧嘩、
止めに入ったこともありますよ。
備品が割れて弁償してもらったり、
ボックスはボックスで大変です。
お客様が退室した後の汚れ具合なんて、もう目が点、とか (笑)
しかし、ボックスは、その一部始終を見ているわけではないので、
人間がどうだこうだと考えたりしない、
事が起こった後に、ただ片付けるだけ、
AMANEの場合は、
見たくなくても目の前で一部始終が、
自ずと、人間とは、と考えてしまうのです。
「咲きたい時が必ずあるんだな・・・」
土曜の二組目は、
そんな、うちの店が深夜賑わってた頃のお客様で、
近所の居酒屋さんの常連さん、
もう居酒屋さんはとっくになくなって、
その時からご無沙汰ですから、10年ぶり近いかも知れません。
「マスター」
「まだやってたのね!」
お連れの男性が、
「ここのマスターは腕があるから」
ピアノを弾く真似をして仰います。
「そうよね」
「あたしたちも、ピアノで歌いたくて来てたのよね〜」
その居酒屋さんは、
脱サラしたマスターが切り盛りして、頑張ってたのですが、
長引く不景気に行き詰まって閉店、
今は大手飲食店で働いていると聞きました。
そんな方は沢山いるのでしょうね。
「こうして」
「久しぶりに来られて嬉しいわ」
お連れの男性も嬉しそうです。
当時のことが蘇りました。
「あの頃は」
「毎夜、酔客とタバコの煙と危ない雰囲気の中で泳いでいた」
よく溺れなかった、
そして今、こうして訪ねて来てくださる、
ふと思いました。
「あの頃、彼らは・・・」
「居酒屋のマスターや、今夜のお客様たちは」
「咲いていたのだろう・・・」
店は、やっぱりお客様が咲くところなのです。