2016年06月17日

午前3時

昨日の父との打ち合わせはほんの十数分、
一時間の中の大半は世間話でした。
まずはお騒がせのSEKOIさん (笑)、そしてその後釜は?
都民として大切な話題ではありますが、
身に降りかかる災いなどではない、
「平和な会話」とは父の言葉です。
もっともっと深刻な場面は、
どの家庭にもいずれは訪れる、
世間話で盛り上がれるだけ花、でしょうか。

夜は、雨の中久しぶりに美声の友人がカウンターに座り、
先日あった親戚の葬儀の話をしてくれました。
都内某所の斎場で、
僕も名前は聞いたことがあるところ、
その様子はまるでファミレスかコンビニかと思わせる、
何ともマニュアル通りの、味も素っ気もない、
実に淡々としたものらしく、
アテンド役の女性も「ツアーコンダクターのような・・・」

なんとなく察しはつきます。
それだけ需要があり、
どんどんこなしていかないと追いつかない、
「人間を葬る」ということについて、
斎場側はいちいち情など入れてられないのでしょう。
美声氏はともかく、
参列した彼のお父様はそのドライぶりに驚き、不機嫌になられたそうで、
何度か会ったことのある僕は、
「そりゃ、お父様なら怒るだろう」と納得、
その遺伝子を受け継いでいる美声氏も、
徐々にお父様に似てきたと静かに笑うのでした。

彼が帰り、
ソファー席のご夫婦が帰り、
外を見たら、まだ雨、
「今夜は・・・」
「素直に帰る気がしない」

どうしても弾きたい曲がありました。
山のように積まれたクリアファイルの、
どこかに挟まっているはずなのですが、
なかなか見つかりません。
「1年以上前に弾いた曲だからなぁ・・・」
深夜弾きを始めた頃に短く弾いたのは覚えているけれど、
さすがに暗譜はしていないのです。
コードがやや複雑で転調もある、
「譜面がないことには・・・」
ずいぶん探して、やっと見つける、
「あの頃より」
「ちっとは、うまくなりましたかね?」

弾くこと一時間以上、
「ダメだ」
「全然うまく弾けない」

時計を見たら3時近くなっています。
「今夜は帰ろう」

どうしてうまく弾けなかったのか、
理由はわかっていました。
「また明日だな・・・」
譜面をファイルの一番上に置き、
「やれやれ」と店を出ると、
雨上がりの静かな夜が、
悲しみだけを残して待っていました。
posted by セキシュウ at 20:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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