1日1日が頼んでもないのに綺麗に消されていきます。
今日の空を見て、
昨日はどんな空だったのか思い出そうとしても思い出せない、
そんなことが日々増えていきます。
若い頃は感情剥き出しで生きてきたように思います。
それが、いつの頃からか、
感情を溜めるようになった、
きっと、感情を溜める袋を、
誰かが知らず知らずのうちに分けてくれたのでしょう。
溜めていくうちに、
袋が伸びるようになって、容量が増えてきた、
溜めた感情は、間接的な方法で排出できるようになった、
それが今は音楽であることは述べるまでもありません。
けれど、その袋もずいぶん古く傷んできました。
一昨夜は、
思わぬ知らせに袋が破れ、
味わったことのない、
いや、味わいたくもない異様な匂いのする感情が、
弾いても弾いても弾けなかったのは、
そのせいなのだろうと諦めたのです。
知らせについては、少々語弊があり、
勝手に僕が知ってしまったと書いた方が正しいでしょう。
何のことかわからない方はごめんなさい。
昨夜は、そんな僕と同じように音楽に身を寄せる社会人、
まつさんたちが大人数で遊びに来ました。
昼間はふりうたで常に予約のお客様が、
一人ぽっちは少ないのですが、
夜はお客様が見えなければずっと一人、
感情の袋が破れた時は、一人ぽっちは如何ともし難い、重い空間です。
まつさんたちに救われました。
彼らが笑いながら、時に緊張しながら
唄ったりピアノを弾いたりする姿が微笑ましく、
こんな時は、
店をやっていて良かったとつくづく思う、
お金を頂いて言うのもどうかですが、
気がまぎれる、というのが正直な気持ちです。
終わって、前日放り投げた曲に再挑戦しました。
なんとか弾けました。
2016年06月18日
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