2016年11月28日

涙のライブ2

普通のライブやコンサートなら、
「それでは水織ゆみさんです〜!」と、
今か今かと待っているお客様の前に、
ライトを浴びながら颯爽と出て来るのでしょうが、
昨日の鎮魂ライブは違いました。

昼の部こそ、
「やることなくて」と数名の気の早いお客様が座った時点で、
楽屋から出てきて接客に、出迎えに、
夜の部は始めからお客様を出迎えました。
別によいしょするわけではありませんが (笑)
こういう振る舞いが自然に出来るところが人柄、人気の理由でしょう。
誰が指示したわけでもない、自分で、
「鎮魂」と名付けられたライブに緊張気味に入ってきたお客様を、
一気に和ませる、ゆみさんの素敵な応対です。

01yumi.JPG

昼の部。
満席なのは当然のこと。

ゆみさんの後ろ、カウンターには、

02yumi.JPG

小さな遺影が飾られました。
みなさんにと大きなタッパー数個に、煮付けたカボチャを入れ持参、
休憩時間に頂くと共にご主人にもお供え、
もちろんビールもです。

もちろん、と書きましたが、
ゆみさんのご主人はお酒が大好きだったそうで、
それはライブ2曲目、
語りのところで、
まるで本人に話しかけるように涙ながらに告白されました。

僕にはそれが何の涙だったのか想像がつきます。
しかしここで書くようなことでもないでしょう。
そしてさらに続く、
3曲目、4曲目が新曲、ご主人が逝ってから作った曲、
これがタイトルとほんの少しの説明だけでメドレーで唄われ、
ここにもゆみさんの人柄を感じたのでした。
余計な説明はいらない、
曲を聴いてもらうだけで心は伝わる、
魂は鎮まる。

03yumi.JPG

表に貼り出したのは、
昨日の画像でも紹介しましたが、縦書き、
昼はつけなかった一文を、夜は用意しました。

04yumi.JPG

同じように満席。
ピアノの横には、

05yumi.JPG

あ、見た顔 (笑)
矢崎さんは3月のライブにゲスト出演した縁で、
小島さんはさわうたでゆみさんと会った縁で、
多くの縁がゆみさんを、ゆみさんのご主人を見守りました。

シャンソンの定番「ラ・ボエーム」は、
若かりし頃住んだ新潟の集合住宅を思い書いた歌詞、
数十年経って訪れたら取り壊されていた、
その時浮かんだ歌詞、
ちらっと見えたゆみさんの瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちていた、
「ああ、きっとその瞳の先には」
「何十年前の二人の姿が」
「映っているんだろうな・・・」

06yumi.JPG

波瀾万丈。
その言葉はあまりにも軽すぎますが、
ゆみさんの人生はまさにそれ、
それを歌にし、唄っている、
全てを逃げることなく受け入れ、
自分の中から湧き出る感情を歌詞にぶつけ、
水織ゆみという役者に演じさせている、
「そうに違いない・・・」

終演後、ゆみさんを囲んで関係者が短い宴を、
それもお開き、片付け、
朝からの長い1日を終え外に出ました。
「雨、結構激しく降ってる・・・」

09yumi.JPG

少し歩いて振り返ったら、
灯りの消えた店が、
ひとり取り残されたように悲しそうに立っていました。
「ごめんね」
「また明日」

今日は二度とないような1日でしたが、
それでもたった1日、
また明日が来るでしょう。

改めて御冥福をお祈り致します。
安らかに。
posted by セキシュウ at 22:39| Comment(0) | ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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