2017年02月21日

経験と作品

2月も残り1週間になりました。
水曜日始まりの火曜日終わり、
今日は第3火曜日、
うちの地区は燃えないゴミの日、でもありますが (笑)
古典講座の日でもあります。
さわうたを終えた午後1時から、10名の方が集まりました。

今日は源氏物語・若紫巻の最終日、
先々正妻になる紫の上の、若い頃の物語、年は8歳ですから、
今で言えば小学校低学年、
まだまだ何にも分からない年頃のことです。
これまでは光源氏の相手は、いっぱしの女性、オトナのオンナ (笑)
そこにこの少女の話が、
どのように書かれるのか興味深かったのですが、
さすがは、と言うのはあまりに失礼か (笑)
千年読み継がれてきた世界最古の長編小説、
登場人物それぞれの心境をおもしろおかしく、
最後には男女の関係を的確に表現、
今までの巻より、印象深かったのは、
諸説ある中で、源氏物語がこの「若紫巻」から書かれたというのが、
有力であるということに沿っていると感じたのでした。

若紫巻の最後の、男女の関係のところですが、
現代語訳では、
「変に分別心がついて、なにくれと厄介な関係になってしまうと、
こちらの気持にも多少おもしろくないことが起りはせぬかと遠慮立てが生じ、
また相手のほうでもとかく恨み心を抱いたりして、
思いもよらぬいざこざもしぜん起きようというもの」
とあります。
この男女観こそが、
作者の言いたかったところ、
作者、紫式部の経験から出てきた一節であろうとは、父の弁ですが、
全く持ってその通りと思うと同時に、
深く共鳴できるのは、自分にそれなりに経験があるからだろうと思ったのでした。
それなりに (笑)

僕も自らをシンガーソングライターなどと称し、
あやふやな作品を (笑) 発表していますが、
ふざけた曲は別にして、
ここと言う時に出てくる歌詞やメロディーは、
経験から生じているものが殆どです。
理屈ではありません。
技巧でもありません。
ずばり感覚。

それを聴く方の感覚も、
また僕のそれとは違う、
これがまた作品の持つ面白さでしょう。

今でも印象深かったのは、
「草原」を作って、店でお客様の前で披露し始めていた頃、
ある男性の方から、
(たぶんブログに書いたことがあると思います)
唄い終わった後、
「マスターは」
「素直な人だったんだ!」と感激して言われたことです。

「え?」と思いました。
僕は、最近お客様にもつっこまれましたが (笑)
なかなかのひねくれ者、
過去にはずいぶん悪さもした、そのしっぺ返しもきた、
それで出来たのが「草原」と言う雑草、野草が主人公の歌です。
決して真っ直ぐ生きてきたわけではないし、
健気なんてとんでもない (笑)

しかしその男性の、作品に対する作者像は、「素直」だったのです。
面白いですね。

ただし、
それはあくまで曲を聴いた第一印象、
素直な優しいメロディーと、
空とか、風とか、暖かいとか、広いとか、
もちろん真っ直ぐ、健気、変わらず、信じてなどの、
柔らかい単語で構成されているという、
表面的な部分を感じただけだろうということを付記しておきます。
多くの、僕をあまり知らない方は、そう思っているでしょうし、
そう思われて何ら悪くはないからです。
posted by セキシュウ at 20:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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