紅葉を楽しむのなら、天気の良い、日中が良いのでしょうが、
昨日はミミズを見つけたのが午後3時前、
今から上流に行くには遅すぎるか、それに、もしや雨が降るのではと心配でした。
なんせ、歩きなのです。
だらだらと、電車を乗り継いで辿り着いたJR五日市線の終点、武蔵五日市駅、
降りてすぐのところにあるのが、秋川です。
「秋川渓谷」と言えば、まあまあ知られた観光スポットでしょうか。
過去に車で一、二度来たことはありますが、駐車場に停めて景色を眺めた程度、
ゆっくり川沿いを歩いたことはなかったのです。

ミミズと別れておよそ2q先、橋から上流に向かう景色。
紅葉が終わりかけている中、数本がまだ美しさを保っています。
赤だ黄だと派手派手しいよりも、こっちの方がいいかと納得してみたりします。
少し淋しい方が好き。
さらに上流に足を伸ばしました。
川沿いの道といっても、岸を歩いているわけではありません。
川は崖の下、遙か上の車道を歩きます。
車一台通れる程度の車道です。
左に崖、右に民家。
この立ち並ぶ民家がまたおもしろく、日曜日の夕方、人気のない家ある家、
横目でチラチラ意味もなく表札を見ながら歩くのです。
しあわせの存在を確かめます。
暮らしの中にある、
誰もが持つことの出来る宝物。
やがて、下に降りられる階段を見つけ、トントントンと降りてみました。
橋を上に見ます。

川の水が澄んで美しく、

久しぶりの清らかな川に、心洗われて。
手を差し入れて「つめたい !」と笑顔。
本当なら、ここからもっと上流に向かえば自然の美しさを堪能できるのでしょうが、
時間も時間、あきらめました。
別に自然が恋しいんじゃない。
ただ、なんとなく・・・
小さな刺激が欲しかっただけ。

下流はまだ明るくも、そろそろ終焉とでも言いたげな色合い。
どこまでも続く水の流れとは裏腹に、僕の短い川歩きはここまで。
束の間の紅葉狩り。
でも、満足でした。
posted by セキシュウ at 23:28|
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閑話
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